三豊・観音寺市医師会


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■スギ花粉症 (日常生活の注意点と早めの治療を)

花粉症は、樹木や草花の花粉が原因となって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、のどのイガイガ、咳といったアレルギー症状を起こす病気です。花粉症を引き起こす花粉は、スギやヒノキを含めて60種類以上あります。

今年のスギ花粉の情報を手に入れるには?

今シーズンのスギ花粉の飛散量は昨年より少なく、平年並みという予測です。香川県は今年は2月中旬頃からスギ花粉が飛び出すであろうと予測されています。 ネットでは環境省花粉症情報サイトで花粉飛散状況をチェックできます。花粉飛散シーズンには、リアルタイムの花粉の飛散状況について、「花粉観測システム(愛称:はなこさん)」で情報を提供しています(2月初旬から開始予定)。「はなこさん」では、アメダス観測地点の気象データと組み合わせて、1時間ごとの最新の花粉飛散量、飛散方向なども分かります。
携帯版サイト(http://kafun.taiki.go.jp/mobile)でも情報提供しています。

自分でできるスギ花粉症対策は?

花粉飛散シーズンは、体に侵入する花粉をいかに少なくするかが、花粉症対策の重要なポイントです。花粉が体内に侵入しないようにすることは、花粉症の症状を軽減するだけでなく、まだ花粉症でない人にとっては、花粉症の発症を防ぐ効果が期待できます。

外出するときには、メガネやマスクをつけることによって、体に侵入する花粉を減らし、症状を軽くする効果があります。花粉症対策用のメガネやマスクも販売されています。
コンタクトレンズを使用している人もシーズン中はメガネに替えることをお勧めします。
ほかにも、外出時は、ウールなどの花粉が付着しやすい衣類は避け、綿、ポリエステルなど花粉が付着しにくい衣類を選びましょう。また、頭と顔は花粉が付着しやすい部分ですが、帽子をかぶることで、頭への花粉の付着を減らせます。外から帰ったときには、建物に入る前に、衣類に付いた花粉を払い落としましょう。また、うがいや洗顔は付着した花粉を除去するのに効果があります。

家庭での注意点は、換気時は窓を全開にせず、小さく空けて、短時間に止めましょう。
また、掃除は掃除機を使用して、室内の花粉を減らしましょう。洗濯物も室内で干すほうが安全です。屋外で干す場合は、取り込む前に洗濯物に付いた花粉を払い落としましょう。

早めに医療機関受診を

花粉症の予防は、花粉が飛び始める2週間前から始めたほうが効果的です。予防には内服薬(抗アレルギー剤、漢方薬など)や外用薬が一般的です。症状が出てから治療を始めるよりも 症状を軽減し、花粉症の治療期間も短くなるなどの効果が報告されています。
毎年、花粉症の症状が出ている人は、花粉が飛び始める前から早めに医療機関に相談することが大事です。
スギ花粉のエキスを少しずつ体内に入れ、体を花粉に慣らして、アレルギー症状が出ないようにする「減感作療法」という治療方法もあります。ほかにも、手術療法などもあり、これからも 治療法は発展するでしょう。対応できる治療法は医療機関により異なりますし、体質や症状によって違ってきますので、医師とよく相談し、自分に合った治療方法を選んでください。