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健康情報
■園・学校で出席停止となる感染症について その4(第14回学校医部会)
 第2種、第3種学校伝染病:それぞれの病気と出席停止期間

流行性耳下腺炎(ムンプス)

潜伏期間は2〜3週間で飛沫及び接触感染で伝搬されます。
出席停止期間は耳下腺腫脹が消失するまで(約1週間)で、耳下腺腫脹の程度によって変わります。顎下線腫脹は硬く残ることがありますが出席停止の対象とはしていません。ムンプスウイルスにはアルコールを含む消毒薬が有効です。ムンプス患者を診察したあとは、アルコールを含む速乾式消毒薬による手指の消毒か流水による手洗いによる手指衛生を行うべきです。

手足口病

潜伏期間は2〜7日でコクサッキー、エンテロウイルス感染です。
感染者の鼻やのどからの分泌物(唾液など)や便に 排泄されるウイルスが、経口・飛沫・接触などの経路 により人から人に感染。症状が落ち着いた後も1ケ月 近くウイルスが排泄されます。
解熱し、口腔内の病変が落ち着き、食欲が出て、症状安定していれ登園・登校してかまいません。

麻疹(はしか)

潜伏期間は10〜12日で感染力が強く、空気感染と飛沫感染で伝搬されます。
麻疹ウイルスの排泄期間はカタル症状出現の2日前 から発疹出現の4日後まであり、登園・登校許可は熱が下がってから3日経過してからとなります。

風疹(3日はしか)

潜伏期間は14〜21日で主に飛沫感染で伝搬されます。風疹ウイルスの排泄期間は発疹出現前後約1週間とされるが、解熱すると排泄されるウイルス量は激減し、 急速に感染力は消失します。
登園・登校許可は発疹が消えてからとなります。

プール熱(咽頭結膜熱)

プールを介さなくても感染し、潜伏期間は5〜7日でアデノウイルスの感染が原因となります。アデノウイルスの排泄は症状発現の3日前から14日後まで証明され、接触・飛沫感染します。アデノウイルスは長時間、環境表面にて安定であるので、その伝播には媒介物が必要です。プラスチックや金属の表面では最大49日間、衣類や紙の上では8-10日間生き続けられます。アデノウイルスは糞便にも長く排泄されます。
登園・登校許可は主要症状が消失して2日後となっていますが注意が必要です。