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■ 血のめぐりを良くする

中学校の校医を長年やっていますが、アレルギー性鼻炎ないしは、血管運動性鼻炎と診断される鼻閉を訴える生徒が近年増えました。なかでも血管運動性鼻炎は、アレルギー性鼻炎と症状は似ていますが、ダニや花粉など、明らかなアレルギーの原因がなく、自律神経の異常が関係していると考えられています。鼻腔の粘膜がうっ血した状態になり鼻閉がおこります。このような生徒は、早めに病院を受診して、適切な指導や治療を受けることが重要であることは言うまでもありませんが、とりあえずの対処法として「そこらを4、5分歩きまわれば、たいていは治るから」と指導します。運動により自律神経のバランスが改善するのと、体の最大の筋肉がある大腿を動かすことにより血のめぐりが良くなるからです。ただし「授業中にはやっちゃいけない」と、ちょっと付け加えておくこともありますが。

最近は、健康のために、ウォーキングをされる人が多いようですが、歩いて鼻腔内の血流がよくなるということは、脳の血流もよくなっていると考えられます。循環器系とか筋肉のみならず頭の健康にも良いと思いながら歩かれると、益々、励みになるのではないでしょうか。

文責:瀬戸 卓