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健康情報
■訪問診療(在宅医療)について

重度の要介護状態となってもできる限り住み慣れた地域で療養することができるよう、国全体として在宅医療推進施策を講じています。また、医療制度上の問題から高齢者の方々がこれまで療養的に利用されていた病院への入院が制約されてきている一方、ご自宅や有料老人ホーム、グループホームなどといった高齢者向けの施設で療養されることが年々、増えてきております。

訪問診療(在宅医療)とは、お一人で通院が困難な患者様のもとに医師が定期的に診療にお伺いし、計画的に治療・看護・健康管理等を行うものです。定期訪問に加え、緊急時には必要に応じて 臨時往診や入院先の手配なども行います。訪問診療の目的は病気の治療だけではありません。転倒や寝たきりの予防、肺炎や褥瘡(床ずれ)などの予防、 栄養状態の管理など、予測されるリスクを回避し入院が必要な状態を未然に防ぐことも重要な役割です。点滴や在宅酸素療法、尿道留置カテーテル交換など入院で行っていたことの多くは意外と在宅でも可能です。

訪問診療の対象とされているのは、原則的に 「居宅(施設)で療養を行っており、疾病、傷病のために通院による療養が困難な方」とされております。例えば・・・ご自宅、施設での療養を強く希望される方、病院への通院が困難な方、寝たきりの方、または寝たきりに準じる方、がんなどの治療をご自宅、施設で行っている方、退院後、ご自宅・施設で療養生活を送られる方、ご自宅・施設での在宅酸素やカテーテルなどの医療管理が必要な方、ご自宅で緩和ケアをご希望の方 等多数おられます。在宅医療における看取りの取り組みも行われてきております。処方薬については基本的には処方箋が病院からFAXされており、ご家族等がお近くの薬局で受け取ることができます。

ご家族のことでも患者さん自身のことでも、こういった在宅医療について知りたいことがあれば一度かかりつけ医へ相談してみてはいかがでしょうか。