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健康情報
■園・学校で出席停止となる感染症について その6(第14回学校医部会)
 第2種、第3種学校伝染病:それぞれの病気と出席停止期間

百日咳

飛沫感染で百日咳と診断される前に長期間菌を排泄。抗生剤投与の最初の5日間は隔離が必要です。
登校停止は特有の咳が消失するまで

RSウイルス感染症

飛沫および接触感染、乳幼児期(2~3歳)までに初感染し以降再感染を繰り返します。潜伏期間4-6日。ウイルスの排泄は、初感染の時は10日以上続くので、 その間は感染の危険があります。RSが乳児園や保育園 で発症すると流行を防ぐことは困難。再感染の場合は ウイルスの排泄は短期間となります。

結核

空気感染し、結核は多くは肺結核ですが、乳幼児が感染すると結核性髄膜炎や粟粒結核などを発症し生命が危ぶまれることがあります。 乳幼児の結核を予防するためには乳児期早期にBCG接種をしておくことが 大切です。登園・登校停止は病状により医師から伝染のおそれがないと認められるまでとなります。

マイコプラズマ感染症

マイコプラズマ肺炎はウイルスと細菌の中間に位置する病原体であるマイコプラズマ・ニューモニエの感染で起こる。
潜伏期間は2-3週間と他の細菌に比べて長い。主に飛沫感染によって起こり、保育所や学校、家庭などの比較的 閉鎖性のある集団で発生します。
登園・登校許可のめやすは感染力の強い急性期が終わった後、症状改善し、 全身状態良好なら可。感染期間は、気道上皮に菌が増殖している期間で、 通常2週間前後で発病時に最大。学校保健法による 取扱いでは学校で予防すべき伝染病1-3種には含まれず、流行阻止というよりは患者本人の状態によって判断することになります。

インフルエンザ

感染経路は飛沫感染が主と言われているが、空気感染や接触感染もあります。潜伏期間は1-3日が通常です。迅速診断キットで早期の診断が可能ですが、発病直後はウイルス量が少ないため感染していても陰性になる場合があります。インフルエンザの出席停止期間は解熱後2日経過するまでとされていますが、タミフルを代表とする抗ウイルス薬を使用すると1-2日で解熱しますが感染期間が短縮するわけではありません。発熱が消失しても、発熱後5日間程度は感染性が持続します。発症後7日間登園・登校自粛がベストかも知れません。