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健康情報
■エピペンの体験(第15回学校医部会)

 保育園、幼稚園、学校におけるアナフィラキシー対策の一つとして、エピペンを体験していただきました。
 エピペンとはアナフィラキシー補助治療剤です。
 アナフィラキシーとは、急激に起こる全身性のアレルギーのことです。
 例えば、ソバやピーナッツなどを食べた後、呼吸困難や意識障害、めまいなどの症状が急激に発現し進行することがあります。
 本来、エピペンは自己注射するものなので、医師とよく相談のうえ、あらかじめ考えられている状況が発生したとき自分で打てればいいのですが、アナフィラキシーは、その症状の進行があまりにも速いため、自分で打つことができないことも十分あり得ます。
この様なときには、急いで救急車を呼んで病院に搬送するわけですが、救急車が到着する前に、息ができなくなったり意識を失ってしまった場合など、救急車を待っている間にも命に係わるのではないか?と判断したとき、やむを得ず使用する薬剤です。
ただし、その判断を一般の人が一人で下すことは難しいですし、アナフィラキシーを起こしている子供を救助するには人手が多いほど良いので、そのような子供を発見した時には急いで近くにいる人を集めてください。この注射を打つかどうかを判断するのは、出来れば学校長や園長に、もし、近くにそれらの方がおられない場合は、それに準ずる方に決定して頂きたいと思います。
 そのためには、アナフィラキシーを起こす可能性のある児童を把握し、その児童がエピペンを持つことになった時、児童とその保護者、学校や園の先生方、医師が十分に相談することが必要です。
 相談事項は、児童が、どのような物や状況によりアレルギーを起こす可能性があるのか?、エピペンの管理の仕方、どのような時に使用するか、誰が使用するか、誰が救急車や保護者、病院に連絡を取るかなど、多岐にわたるかと思います。
 しかし、このようなことは、前もって十分話し合っておかなければいけない事です。

 演者の方から財団法人 日本学校保健会のHPをご紹介いただきました。
 http://www.gakkohoken.jp/modules/pico/index.php?content_id=37#q17
 この中に、「アナフィラキシーショックおよびエピペンの取り扱いについて」という項目で詳しく説明してくださっています。参考にして頂ければと思います。