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健康情報
■HbA1cについて

2012年4月1日から

糖尿病の方が増えていますが、そのコントロールの指標としてとても重要なHbA1cの基準値が4月1日から変わることになりました。日本糖尿病学会は前からHbA1cが我が国以外のほとんどの国々で臨床・学術の両而に広く用いられているNational Glycohemoglobin Standardization Program(NGSP)値と、我が国で用いられてきた日本糖尿病学会(JDS)値との差(約0.4%)が明らかとなり、海外の値と日本の値をいつか合わせことにしましたが、それをこの2012年4月1日としました。

実際の変化はどのくらいか

実際には全てが0.4%高くなるわけではありません。

  • JDS値で4.9%以下は NGSP値(%)=JDS値(%)+0.3%
  • JDS値で5.0〜9.9%は NGSP値(%)=JDS値(%)+0.4%
  • JDS値で10.0〜14.9%は NGSP値(%)=JDS値(%)+0.5%

と低い値は0.3%で高くなると0.5%変化します。

書き方の区別の仕方

医療機関によって、あるいは検査の時期によって示した値が何かで混乱しますのでNGSP値で表記されたHbAlcは、「HbAlc(NGSP)」と書きます。また、従来のJDS値表記のHbAlcは「HbAlc(JDS)」と書きます。検査項目名の表示・印字文字数が5文字以内となっている臨床検査システムでは、すでにHbAlc(JDS)が「HbAlc」で、HbAlc(NGSP)を「A1C」(アルファベットは大文字)として区別します。

診断基準の変更

糖尿病の診断基準も変更され、2012年3月31日までは、従来のJDS値を用いて診断し、6.1%以上を糖尿病型としますが、2012年4月1日以降は、NGSP値を用いて診断し、6.5%以上を糖尿病型とします。

例外はあるのか?

特定健診・保健指導だけは遅れます。
システム変更や保健指導上の問題を避けるため、2012年4月1日〜2013年3月31日の期間は、受診者への結果通知及び保険者への結果報告のいずれも従来通りJDS値のみを用います。2013年4月1日以降は、まだ決まっていません。

以上糖尿病学会からの発表から抜粋しました。全ての値がきれいに移行するわけでもないので混乱しそうです。注意して値を見直す必要があります。