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健康イベント情報
■健康教育講演会

第28回健康教育講演会後記

観音寺市、三豊市、香川県医師会のご後援を頂き、当地区医師会主催で毎年開催しております健康教育講演会も今年で第28回を迎えることができました。今年は「介護うつ」に主眼をおいて、平成28年9月10日午後1時半から三豊市文化会館(マリンウエーブ)を会場に開催いたしました。当地区の健康教育講演会、例年は7月に開催しておりましたが、今年は7月に参議院選挙があり、また、猛暑(酷暑?)の中のご高齢の方々の外出は控えてもらいたいとのことで、9月開催と致しました。少しではありますが秋の気配を感じるお天気の中、700名程の市民の方が来場されました。

第一部は三豊市地域包括支援センター社会福祉士の野島正光さんより、「介護者の心と体を整えるヒント」との内容でご講演を頂きました。平均寿命と健康寿命の差(男性9年、女性13年)がある以上、誰でも介護される側、介護する側になる可能性があること、そしていざ介護する側となった時、「抱え込まない、完璧を目指さない」という介護に対する心構えや、利用できるサービス等について分かり易く講演して頂きました。

第二部は女優の小山明子さんから「介護うつを越えて、夫、大島 渚を支え続けた日々」のご講演を頂きました。小山明子さんは、夫である大島 渚監督が英国出張中に突然脳出血で倒れた後、献身的に介護をされて来られましたが、それまでの家事等と全く縁の無い女優業優先の生活から、大島監督の食事、そしてお下の世話まで、介護主体の生活に一変したとの事です。その結果、ご自身が介護うつとなり、4度の入退院を繰り返されたとの事でした。小山さんご自身が、介護うつから如何に抜けだす事ができたか、前向きに生きることの大切さ、そしてご近所の有り難さなど、ご自身の経験談を中心に分かり易くお話して頂きました。お仕事で今でも朗読等を行われているとの事ですが、ステージの中央で花を飾ったテーブル、そしてその傍らの椅子に座って明瞭な言葉でお話される姿は、80歳を少々超えられる年齢ではありますが、大女優としてのオーラを感じるものでありました。余談ではありますが、小山さんには息子さんがお二人居られ(介護には息子は全く役に立たないとのことです)、次男さんのお嫁さんは香川県出身で、小山さんも香川県に時々プライベードで来られているとの事でしたので。またお見かけする機会があるかも知れません。

来年度の当地区の健康教育講演会は、平成29年9月2日に新しくオープンする観音寺市民会館で開催予定です。これまでにも増して多くの市民の方々に来場して頂ける有意義な講演会を企画して参りたいと思います。